†おはなし・ウサギの食卓†  迷い込んだ森の中 小さな小屋を見つけました その中には、可愛いウサギ達が沢山いました どうやらご馳走を食べている様子でした グラスに注がれた真っ赤なお飲み物・・ それを見ていたお腹の空いた少女は この奇妙な光景も省みず 小屋の中へと入っていきました その時、部屋の異臭に気が付きましたが 動物たちの匂いだろうと思い あまり気にしませんでした・・ そして少女は 「自分も一緒にご馳走になりたい」 とウサギ達に素直に言いました 「いいよ、もちろん大歓迎」 とウサギ達は言いました 少女は余程お腹が空いていたのでしょう テーブルへ案内もされないうちに 椅子へ座りました テーブルの上には丸焦げになった 大きな肉の塊がありました 少女はもうお腹がペコペコだったので 早く目の前のご馳走に かぶりつきたい気持ちになりました しかしよく見てみるとそのご馳走は 人の形をした肉でした そしてグラスに注がれた真っ赤なお飲み物は 鉄の味がしました・・ 血の味です 部屋の異臭もこの人間を焼いた匂いだったのです それに気が付いた少女は恐くなり 逃げようとしました するといつの間にか少女の周りを ウサギ達が囲んでいました その中の一匹がこう言いました 「貴女は自分もご馳走になりたい」 と言ったでしょう? そのお願い、 私達が今すぐ叶えてあげますよ」 その後 少女はテーブルの上に綺麗に盛り付けられ お望み通りご馳走になったのでした おわり  |
❤イヴ様が作った素敵なお話しのイメージで背景つけてみました❤
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